せっかく

せっかく
I
せっかく【刺客】
〔「せき」は漢音〕
「しかく(刺客)」に同じ。

「~の刃(ヤイバ)に命を隕(オト)した/渋江抽斎(鴎外)」

II
せっかく【折角】
※一※ (副)
(1)(ア)努力・尽力・期待が空しくなって残念に思う意を表す。

「~知らせてやったのに」「~楽しみにしていたのに雨で流れてしまった」「~の手料理がさめてしまった」(イ)相手の努力・尽力・期待にこたえられなくて, 申し訳ない気持ちを表す。 「~おいでいただきましたのに…」「~のお誘いですが」(ウ)稀にしかないこと, 幸運などが無駄になって, または, 生かせなくて惜しい, 残念だ, という気持ちを表す。 「子供が~泣きやんだのに…」「~の美貌も台無しだ」「~きれいに咲いたのに見る人がいない」

(2)十分に気をつけて。 せいぜい。 つとめて。

「恩給のことなぞは絶念(アキラ)めて, ~御静養なさるが可(イイ)でせう/破戒(藤村)」

※二※ (名)
(1)ひとかたならぬ苦労をすること。 骨折り。

「大小の合戦数をしらず, 中にも~の合戦, 二十余ヶ度なり/保元(上・古活字本)」

(2)困難。 窮迫。

「難儀~ニ遭ウ/日葡」

(3)力を尽くすべき大事なこと。

「三日の中に, 殊に~の日と覚しからん時/風姿花伝」

〔昔中国で, 朱雲が五鹿の人充宗と易を論じて言い負かしたのを, 世人が評して, 朱雲の強力, よく鹿の角を折ったと洒落たという「漢書(朱雲伝)」の故事から〕
III
せっかく【接角】
〔数〕 同一平面上にあって頂点と一辺を共有し, 重なり合わない二つの角。
IV
せっかく【石核】
石器をつくるとき, 原石から剥片(ハクヘン)を打ち欠いて残った部分。 コア。
V
せっかく【石槨】
石材でつくった棺(ヒツギ)や副葬品を納める室。 中国東北部の古代の墓に見られる。
VI
せっかく【雪客】
鷺(サギ)の異名。 [下学集]

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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